東京散策 ~湯島天神・上野編
今日は東京散策へ出かけました!
上野の周辺の街をふら~っと気の向くままに歩いてみます!
いつも上野というと、国立西洋美術館や、東京都近代美術館、東京国立博物館など
ついつい美術館巡りで時間を使い果たし、なかなか街を歩くことがなかったのですが、
この界隈は歴史ある町家やお店が多いので、歩くと本当に楽しいんです!
今日はまず、湯島の天神様にご挨拶に行きます。
学問の神様、菅原道真公が奉られています。
今丁度受験シーズンで、みんな志望校に合格できるように祈願しにここに来ます。
そろそろ梅が咲いているかな~と思いましたが、
さすがに満開とはいかず3分咲き5分咲きといったところでしょうか。
でも梅の仄かで奥ゆかしい香は、春を先取りした気分になります。
↓こんなに合格祈願が。。。
この時期、天神様は大忙しですね。
土日、祝日には湯島天神梅まつりも開かれ、お囃子や日本舞踊、落語や生け花展など
いろんなイベントが行われているので、ぜひ行かれてみてはいかがでしょう?
湯島天神を後にし、次は上野公園へ。
上野公園内にある五条天神社は医薬の神様。
お寺や神社は海外からの観光客でいっぱいでした。
みんな梅の花や、社殿を写真にたくさん収めてました。
梅以外にも淡い桃色をした河津桜も満開に咲いていました♪
五条天神社を後にし、てくてく歩きながら、いまはなかなか見られない町家や
懐かしい風景を堪能しました。
東京芸大の裏手にあるお店。
お洋服の仕立て・お直し屋さん。
ガラス窓にカメラを構えている私が映っているけど・・・
こんなカフェもあるよ!↓
でも私はこっちのお茶屋さんの方が好き。
私が大好きな美術家の赤瀬川源平も言っていたけれど、
若い頃はみんな西洋美術や西洋文化に憧れを抱くけれど、
歳を重ねて、世界中の文化を色々見て回ると、やっぱり日本文化はいいと思う。
それは勿論、自分が日本人であるからこそ、自分の国の文化は素晴らしいと思うのかもしれないけれど、
それ以外に、飾りや装飾を極力減らし、簡素で清貧なようにみえる侘び寂の世界観は
歳を重ねなければ分からない何かがある。
そんなようなことを何かの本に書いてあったけど、
歳を重ねた私にも、ホンの僅かだけ理解できるような気がする。
空間一杯に彫刻や絵画で飾りを施し、左右対称、均整がとれた西洋美術。
方や狭い空間に大きな宇宙観を作りだした茶室や、
わざと余白を使った日本画の世界観。
お茶の文化にしても、建築様式、伝統芸能一つとっても
若い者にすんなりと解せるような生易しいものではない、奥深いものなのであって、
それは人生という年輪を重ねて行かないと分からないものなのだな、と感じた。
人生にも余白が必要かな。(←いつも余白だらけの私だけれど 笑!)
歩いていてふとそう思う。
街の中を見渡すと、歩きながらスマホをいじるのに夢中で、
今目の前に大切なことがあることを見逃している人が、何と多いものか。
梅の花が咲こうと、珍しい鳥が目の前を飛ぼうと、
そんなものを見逃しても惜しくはないと思われたらそれまでだけれど、
もしかしたらみんな、自分で自分を生きにくい環境に追い詰めてはいないだろうか?
自分の心に忙しい、忙しいと何かで埋め尽くすことで逆に安心感を抱いていないだろうか?
今必要とされていると勘違いしていないだろうか?
日本の大切な伝統文化には必ず余白(無駄な部分)があり、
それがあるから、一輪の花も際立つように、どうか心にも余白を大事にしていこう。
そう思った一日だった。
大切なものはまだこうして、息をひそめてひっそりとたたずんでいました!
なんか東京ってまだまだ奥深い!面白い!
こうして月に一度は、横浜を出て、東京のあっちこっちの小道を散策していこうかな!
新しい楽しみを見つけた一日でした!
文豪が住んでいた界隈を散策したり、小説に出てくる舞台を歩いてみたり。
世界には楽しいことがこんなにも溢れているのでした☆☆
by erikok0826
| 2016-02-21 16:29
| お散歩