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カテゴリ:本( 3 )

本が繋いだ出会い。


つい最近、新しいお友達ができた。
その方は60代後半のアマチュアヴァイオン奏者のUさん。

いつ見ても、「あ~、あんな風に歳を重ねられたらな~」と思うほど
ファッションセンス抜群で、気品が漂っていて、誰が見ても凛としている。
そしてこういう女性のためにエルメスのスカーフがあるんだな。と思うほど
ぴったりと似合っている。お店で私がスカーフをしていてもあそこまで似合わなかったのに。
仕草や言葉遣いに至るまで、私のようなペーペーが真似しようとしても真似なんぞできない
一朝一夕では身に付かない、いい歳の重ね方をした人でなければ出てこない品格を備えた女性。

私が目標にするような、歳の重ね方をしている憧れの女性である。
同性が見てカッコいい生き方だな!って思う方。


その方との出会いは一冊の本から始まった。

ある日私は仕事の合間にベンチに座って本を読んでいた。
私が夢中になって呼んでいた本は、白洲正子の「風姿妙」
白洲正子のような真贋を見る目を持った生き方がしたいと思い
いつも彼女の随筆を読んでは凛とした正子の生き様にカッコいい!!と
目をキラキラさせていた。
彼女の文章は心に突き刺さり、うそをついたら見破られそうなほど
真贋を見極める彼女らしい、率直で毅然とした文章が特徴だ。

ベンチに座り夢中で本を読む私をUさんは
「イマドキの若い子が白洲正子を読んでるなんて、あの子は一体どんな子なんだろう?」
と思い、勇気を出して話しかけてくれたのが出会いだった。

私とお茶することになり、私は普段、同世代の女の子や同僚には話せないようなことを
この美しく歳を重ねた、顔に刻まれた皴すら美しいUさんになんでも話せていた。
音楽の事、フランスでやってきたこと、今まで悲しかったこと、今の事etc,,,,

普段の私は愛想はいいが、決してすぐに心根は表さない
用心深い性格なのだが、Uさんにはすーっと話せ、心の壁がなにもなかった。

それ以来Uさんとは親しくお付き合いさせてもらっている。

そんなUさんが私に一冊の本をプレゼントしてくれた。


白洲正子の「ほんものの生活」

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本当に嬉しかった!!
私がどんなものに興味を抱いているのか、ちゃんと理解してくれていて。


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私はUさんや白洲正子のようなカッコいい凛とした女性には程遠く、足元にも及ばないだろうけど
それでも今私が考えてる事、好奇心を持ってる事が将来の私を作ると信じている。
たとえ遠回りしても、私もあんな生き方ができるように切磋琢磨したい!

Uさん、本当にありがとう。

一冊の本が歳の差も越えて、こんな素敵な友人との出会いを作ってくれました!
これからもそんな出会いを大切にしていきたいと思います。


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これから毎日、この本を読むのが楽しみだ!






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by erikok0826 | 2015-05-04 22:08 | | Comments(2)

秋の読書週間♪


今日から秋の読書週間が始まりました。
秋の夜長に何を読もうか楽しみです。

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読書推進運動協議会が1947年から開催してるもので、
新聞でもお薦めの本の紹介や読書週間に合わせて特集が組まれてるので
普段なかなか読まない分野の本を手に取ってみたい。

小・中学校でも朝の10分間読書などを取り入れてる学校も多くなり
活字に触れることは心が豊かになる。

普段自分が手に取る本は、自分の好みに偏りがちだけれど
友達同士で自分のお気に入りの一冊を勧め合ったり、
価値観の違いや異なる考え方を持つ人を寛容な心で受け入れることを楽しめたらいいと思う。







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by erikok0826 | 2014-10-27 17:33 | | Comments(0)

本との出会い。


つくづく本と人との出会いって全く同じだな、と思う。

何か考えてる時、心に引っかかってるものがある時、その感情が自分で言い表せない時、
本屋さんや図書館に行ったり、新聞の書評欄を眺めていると必ずハッとする本に出会う。
また自ずと、今一番知りたい事を知るキッカケのカギを持つ本を手にするものである。

このところずっと自分にとっての「生きがい」とはなんなのか問い続けてきた。
それは簡単に答えが出るものではなく、
人生を通して自分がその時その時、自分の意志でやろうと思ったこと、やりたい事を全うすること。

「私には生きがいがある」って思っている人ですら、何かの事情、突然の病気、
最愛の家族との別れなど、予期せぬことで生きがいや、その道が断たれることもあるのだから。
絶対的なものではなく、絶えず変化を続けているものを信じて生きていくことが大事だと思う。

そういう私の考えていた、いろんな感情を代弁してくれたかのような
しっくりと、何度も何度も読み返したい本に出会えた。

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マルクス・アウレリウスの「自省録」を翻訳した方で、
自らも精神学者であった神谷美恵子さんの著。

当時差別されていたハンセン病患者との交流を通して培われた、人間への深い洞察力。
彼女の思想、生きる事への哲学、その経験から紡ぎだされた言葉の一つ一つに心を揺さぶられる。
経験に裏付けされた言葉は人の心にスーッとしみこむ。見せかけの言葉とは違う。

誰にでも起こりうることを、きちんと謙虚に丁寧な言葉で書いている。
これが1960年代に書かれたものとは思えないほど現代の私たちに当てはまる。

パスカルやヤスパースなど、彼女がどんな影響を受けて今の思想になったのかも辿る事が出来る。

傍に置いておきたいと思える、何度も読み返したい本に出会うと
まるでまた一人の友達に出会えた気がする。

生涯を通してずっと読み返し続けたい、これだけは手放せないと思う本と
これからもっともっと出会って行きたいと思う。
またそれをたくさんの人と共有できたら喜びもひとしおだね。


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『生きがいについて』神谷美恵子著 みすず書房より。







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by erikok0826 | 2014-09-24 11:35 | | Comments(0)
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日々の生活の雑記


by erikok0826
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