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本との出会い。


つくづく本と人との出会いって全く同じだな、と思う。

何か考えてる時、心に引っかかってるものがある時、その感情が自分で言い表せない時、
本屋さんや図書館に行ったり、新聞の書評欄を眺めていると必ずハッとする本に出会う。
また自ずと、今一番知りたい事を知るキッカケのカギを持つ本を手にするものである。

このところずっと自分にとっての「生きがい」とはなんなのか問い続けてきた。
それは簡単に答えが出るものではなく、
人生を通して自分がその時その時、自分の意志でやろうと思ったこと、やりたい事を全うすること。

「私には生きがいがある」って思っている人ですら、何かの事情、突然の病気、
最愛の家族との別れなど、予期せぬことで生きがいや、その道が断たれることもあるのだから。
絶対的なものではなく、絶えず変化を続けているものを信じて生きていくことが大事だと思う。

そういう私の考えていた、いろんな感情を代弁してくれたかのような
しっくりと、何度も何度も読み返したい本に出会えた。

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マルクス・アウレリウスの「自省録」を翻訳した方で、
自らも精神学者であった神谷美恵子さんの著。

当時差別されていたハンセン病患者との交流を通して培われた、人間への深い洞察力。
彼女の思想、生きる事への哲学、その経験から紡ぎだされた言葉の一つ一つに心を揺さぶられる。
経験に裏付けされた言葉は人の心にスーッとしみこむ。見せかけの言葉とは違う。

誰にでも起こりうることを、きちんと謙虚に丁寧な言葉で書いている。
これが1960年代に書かれたものとは思えないほど現代の私たちに当てはまる。

パスカルやヤスパースなど、彼女がどんな影響を受けて今の思想になったのかも辿る事が出来る。

傍に置いておきたいと思える、何度も読み返したい本に出会うと
まるでまた一人の友達に出会えた気がする。

生涯を通してずっと読み返し続けたい、これだけは手放せないと思う本と
これからもっともっと出会って行きたいと思う。
またそれをたくさんの人と共有できたら喜びもひとしおだね。


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『生きがいについて』神谷美恵子著 みすず書房より。







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by erikok0826 | 2014-09-24 11:35 |
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日々の生活の雑記


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