トルコ旅行記⑥ ~古代ローマ都市、ヒエラポリス・パムッカレ編
今日はユネスコの世界遺産に登録されている
古代ローマ帝国の都市ヒエラポリスにあるパムッカレを紹介します。
トルコ語でパムッカレとは「綿の城」と呼ばれています。
私は最初、綿の城というのはパムッカレが石灰岩の丘陵で出来ていて
それが綿のように真っ白だから、この名前が付いたのかな?と想像しましたが
そうではないようで、このパムッカレ一帯が
古代から質の高い綿花の産地だったことで、この名が付いたそうです。
空の色の変化と、古代ローマの都市の廃墟。タイムスリップしたみたいです。
空には朝焼けを見ようと気球が飛んでいます。
石灰華段丘として独特な景観を生み出しています。
でもこれ、すべて石灰岩の棚田になっているんです。
一面乳白色に染まり、陽の光を浴び、更に眩しく輝きます。
二酸化炭素を多く含んだ雨が、石灰岩の中に浸みわたり
石灰岩の地下では炭酸カルシウムを含んだ水が地熱で温められて
温泉となって湧き出る仕組みです。
空が水に映り、溜息が出てしまうほど綺麗な風景です。
昔は石灰棚に今よりもっと多くの温泉水が張られてたそうですが
観光地化し近くのホテルに温泉水を引いたりした影響もあり
石灰棚に湧き上がった水が少なくなったようですが、
最近では景観保護のために、規制をかけ、人が入れる場所も一部のみで、
だいぶ改善されてきてるようです。
富士山の例でもそうですが、世界遺産に登録されるということは
人を多く集めてしまうことでもあり、良いのか悪いのか。。。
観光する側のマナーと、また経済や地域復興のために
観光地化しようとしてしまう人々の
自然に対しての謙虚さも大切になってきますね。
そこでみんな足湯をします。
靴を脱ぐ場所があって、その先は裸足で歩かなくてはならないのですが
寒いし足はかじかむし、足元はつるつると滑りやすいので要注意です。
※あと脱いだ靴は、必ずビニール袋に入れて持ち歩かないと。。。
トルコにはそこらじゅうに野良猫&野良犬がいるのですが、
いたずら好きなワンちゃんが靴をくわえて持ち逃げします・・・。
でもワンちゃんたちは基本トルコ政府によってワクチン検査を受けていて
その証に耳輪をしてるので、危険ではありません。人懐っこいです^^
私も足を滑らせながら、足湯をしに行きました!
ここは古代都市時代から、温泉保養地として栄えた街でした。
当時まだ医療も発達してなかった時代、人々は自然の治癒の力を求めて
この地に集まったのでした。
私の足を載せてしまいました・・・大変失礼!
でも丁度いいお湯加減で気持ち良かったです!
でも靴脱ぎ場まで歩くのに、ホンッと苦労しました。
転ばないか冷や冷やしました(苦笑)
日本と同様、トルコも数多くの温泉を持つ国です。
以前このブログにも書いたように、トルコ人はホントお風呂が大好き!
日本人と通じる部分がたくさんあります。
トルコは黒海と地中海に囲まれ、アナトリア高原が拡がる小アジア地域。
火山も多く、プレートの活動が活発なので地震が多いところも日本に似ている。
前回紹介したカッパドキアも火山が噴火し、風雪や雨による浸食が作りだした
独特の景観でしたね。
この世のものとは思えない景色を心に焼きつけ、
パムッカレをあとにしました。
またいつか月日がたって訪れたい街でした。
パムッカレを後にする時に車窓から見た、たくさんのみかんの木が
紺碧の空に映えて色鮮やかでした。
次回は古代ローマ遺跡のエフェソスを紹介します!
by erikok0826
| 2014-12-08 23:17
| 旅