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トルコ旅行記⑨ ~イスタンブール編


長きにわたって紹介してきたトルコ旅行記もいよいよイスタンブールで最後です。
昨年12月中に旅行記をまとめるはずが、年をまたいでしまいました。

今日はチャナッカレからフェリーでダーダネルス海峡を渡り
マルマラ海に入り、ビザンティン帝国(東ローマ帝国)や
オスマントルコ帝国の首都、イスタンブールに入ります。

第一次大戦後、首都はトルコ共和国の父であるアタチュルクによって
アンカラに遷都されました。


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もし時間のある方はトルコの地図を一度見てみてください。

私は旅行中、イスタンブールにいてもどこがマルマラ海で、
どこが黒海側なのか、たまに分からなくなることがしばしばありました。


イスタンブールには日も暮れた夜に着きましたが、
トルコ旅行中はお天気に恵まれてきたのですが、
最後のイスタンブールだけは曇り空、時々雨でした。

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夜に泊まったホテル。
ここは豪華な食事で、凄く美味しくて、普段朝食は絶対食べない私も
朝からガっつり食べてました。




次の日も雨でしたが、遂にやってきました、
オスマン帝国のスルタン(皇帝)アフメト14世によって建造された
通称、ブルーモスク。



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ちょっと写真では分かりづらいですが、6本のミナレット(塔)に
内部はイズニックタイルやステンドグラスで覆われた、
色彩美しいモスクでした。


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トルコといえば、トルコ石やターコイズブルーに象徴されるように
青い色はトルコ人にとって大切な色です。
心を落ち着かせたり、静めたり。
昔から大切にされてきた色でした。


ブルーモスクも中に入った途端、神聖なこの青い色が
観る人の心を捉えます。

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このイズニックタイルで覆われたモスクの内部。
キリスト教の教会とは違い、イスラム教では偶像崇拝禁止なので、
絵画や銅像を飾り、祈りをささげることは禁止されています。

その代わりに、トルコ北西部のイズニク地方で採れた土を使った、
陶器などが名産だった事もあり、タイル文化が発展し
モスクの内部や壁面をタイルで覆う文化が生まれました。


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柄もアラベスク模様や、チューリップ(トルコの国花)をあしらった物など
幾何学模様が多いです。


次はスルタンアフメトモスクの反対にあるアヤ・ソフィア寺院に行きます!


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アヤソフィア寺院はビザンティン帝国時代にキリスト正教の大聖堂として建てられました。
ビザンツ時代の貴重な建物です。現在は博物館になっています。

ここはコンスタンティノープルの総主教の所在地でした。
コンスタンティノープルとはビザンティン時代の首都の呼び名でした。

しかし、オスマン・トルコ帝国の支配下になってからはモスクとして
度重なる改築を余儀なくされ、ミナレット(塔)が建てられ現在の姿になりました。

ヨーロッパでも正教時代の美術、特にビザンティン美術を見られる場所は数少ないのです。


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フレスコ画がはがれてきてしまってる部分もあります。
実はこれ、オスマントルコ軍のスルタンがイスラム教のモスクに建て替えようとした時に
上から塗りつぶしたそうですが、改装した時に下にビザンティン帝国時代のフレスコ画が
隠されていたことが分かったのです。

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現在アヤ・ソフィア内は改装工事中で、全体を撮ることは難しかったですが
イスラムに征服される前の東ローマ帝国の文化を見る事が出来て貴重な体験でした。

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下の写真はイスラムに征服された時代の様式。
偶像崇拝禁止なので、アラベスクや幾何学模様でモスクを飾ります。

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その後トプカプ宮殿に行きます。
トプカプ宮はオスマントルコの皇帝スルタンの住まいですが
現在外観のみしか撮影が許されていないので、写真がほとんどないのです。。
でもマナーのない観光客は、隠し撮りとかスマホで構わず撮影してました。


トプカプ宮殿から見たボスフォラス海峡。
あいにくお天気は曇り空でしたが、ここに大きな帝国と
難攻不落といわれたコンスタンティのーブルの城壁が見え哀愁漂います。


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トプカプ宮殿を後にし、イスタンブールの街を歩いたのですが、
休日とあってか凄い人・人・人。
目が回りそう。。。


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そして下の写真は、アガサ・クリスティがオリエンタル急行を執筆していた際に
よく泊っていたホテル。
そのホテルの目の前にはオリエンタル急行の終着駅があります。

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駅構内でネコが歩いています。
ここの駅のレストランで食事もしたのですがその写真はまたあとで載せます。

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アガサ・クリスティのオリエント急行殺人事件をまだ読んだことがない方は
ぜひ一度読んでみてくださいね!
よく出来てるなぁ~って感心しちゃいます。




イスタンブールはヨーロッパ側とアジア側に分かれていますが、
フェリーや大橋で行き来する事も出来ますが、マルマライという
ボスフォラス海峡を横断する海底トンネルがあり、
鉄道でも移動することができます!

これが出来たことにより、いつも渋滞の問題で悩まされてる
イスタンブールの市民の生活はだいぶ改善されてるようです。



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いわゆるメトロのような感覚です。
ここで切符を買って乗ります。

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この海底トンネルには日本の大企業と深くかかわっているのです。
日本の技術の素晴らしさは世界からも大きな信頼を置かれてることが分かります。

ボスフォラス海峡横断トンネルは大成建設が施工しました。
海底トンネルの技術が世界中で評価され、アラブ首長国連邦の送水管建設など
海外受注を多く持ち、欧米の強豪企業を撥ね退けて、ボスフォラス海峡横断トンネルの受注を受けました。


私もワクワクしながら列車がやってくるのを待ちます☆


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来ましたー!

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2020年の夏季オリンピックは東京に決まり、同じく立候補していた
イスタンブールは残念ながら落選してしまいましたが
イスタンブールは東京やニューヨーク、ロンドンなどの大都市以上に
交通渋滞の問題がひどいようで、より改善していくことが当面の問題のようです。

日本でも地方創生と叫ばれてますが、大都市に人が集まりすぎて起きる問題は
どこも深刻なようです。


次回はボスフォラス海峡のクルーズとたくさんの香辛料や食材が
いっぱい詰まって安く手に入るエジプシャンバザール、グランバザールを紹介します。






by erikok0826 | 2015-01-05 08:58 |
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