ホイッスラー展@横浜美術館
今日は春のように暖かい一日で、コートもいらないくらい。
ずっと気になってたのに、なかなか行く機会が無かった
ホイッスラー展を見に横浜美術館に行ってきました。
ホイッスラーは19世紀後半にロンドン・パリを中心に活躍したアメリカ人画家。
日本の浮世絵、特に歌川広重などに見られる大胆な構図からインスピレーションを受けてます。
今回のホイッスラー展では大英博物館所蔵の歌川広重や北斎の版画も同時に展示され
その影響がよくわかりました。
私はオルセー美術館で何度も見ていたホイッスラーの「灰色と黒のアレンジメントー母の肖像」の
何とも言えない独特な構図と、老婆の視線が印象的で忘れられない絵でした。
今回その絵は来日してませんが、充実した内容です。
パリでクールベなどの写実主義に感銘を受け、じきにやってくる印象派の波の中でも
独自のスタイルを追求し、モノトーンの色使いが特徴的な画家だと思います。
落ち着いた、地味な色使いの中でもしっかり表現してるところが素晴らしかった。
エッチングと呼ばれる版画の技法を使ったテムズ川のスケッチなどは
力の入れ加減など、細かく描くところと抜くところの絶妙な技術が素晴らしかったです。
是非時間のある方は3月1日までなので、行っていただきたいです。
連作「ノクターン」は特に構図や画面から静かな川の音が聞こえてきそうなくらい詩的ですよ!
私も残りわずか、もう一度見に行こうと思います☆
by erikok0826
| 2015-02-23 20:38
| 出来事/ひとりごと