中欧ヨーロッパ紀行② ~チェスキークルムロフ編。
オーストリアから車で北上し、チェコに入ります。
南ボヘミア州にある街、チェスキークルムロフにやってきました!
スメタナの交響詩でもお馴染み「我が祖国」の第2曲モルダウ(チェコ語でヴルタヴァ)。
この川沿いに13世紀後半、チェスキー・クルムロフは街としての建築がはじまりました。
↑クルムロフ城は断崖の上に建てられた、非常に大きなお城です。
さまざまな時代に合わせて改築を重ね、中世・ルネサンス様式・バロック様式など
古くから時代とともに歩んできた街だということを肌で感じます。
この回廊の下を潜り抜けると、街が見えてきます。
橋の下にはヴルタヴァ川が流れ、そこでカヌーを楽しむ人々がいました!
オーストリア・ウィーンに到着時は日中など結構気温が高く、
暑さを感じましたが、チェコは空気が締まっていて肌寒かったです。
川でカヌーしてて寒くないのかな?
でも気持ちよさそう!!
お城の全体図は、反対側の丘に登ってから紹介しましょう☆
川を渡って、街の中心部に入って行きます。
瞬時に移り変わる空模様がまたとても印象的でした。
この街は、14世紀に手工業や商業が盛んになり、益々発展していきました。
ベルギーのブルージュにも少し似ている気がしますが、
なんといってもこちらは、手作りの民芸品やお土産がとても可愛くて
小さなお店を見て回るだけでもすごく楽しいです。
緩やかな石畳の坂を登って行くと、、、
急に視界が晴れ、見えてきました!クルムロフ城の全貌が!
あの断崖の上に、中世にどうやって築いてきたのでしょう!圧巻です。
13世紀にボヘミアの有力貴族であったロジェンベルグ家(ドイツ語でローゼンベルグ家)が
この街を治めます。交易でも栄えたこの街は、16世紀にはいるとルネサンス様式の建物が増えます。
さてさてそろそろお昼の時間です。
みんなお昼からビール!
それにしてもチェコはビールがホンっっと美味しかった!!!!
日本でも一時期はやった、バドワイザーはアメリカの物と思われがちだけど
実はチェコ産です。本社もチェコにあります。
この地方の高級料理は鱒です。
地元の郷土料理を食べさせてくれるお店に入ります。
フレンチやイタリアン、またスペイン料理とは違い地味ですが、
このチキンスープは絶品で、もっとおかわりしたかった~(涙)くらい
お母さんの味、地元で受け継がれてきた味ですね。
そしてビール!!!
↑エッゲンベルグのビールは切れ味、最高です!
これで2ユーロなんて!!! おそらく酒税がホント安いんでしょうね。
エッゲンベルグは一族の名前で、ロジェンベルグ家衰退の後にこの地を治めた一族です。
16世紀にロジェンベルグ家が次第に財政破綻していき
このチェスキー・クルムロフは神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世が没収します。
その後ボヘミアにおけるプロテスタントの反乱により、神聖ローマ帝国を巻き込んだ
30年戦争に突入します。そこで神聖ローマ帝国に貢献したエッゲンベルク家にこの地を与えました。
この一家が醸造、手がけたのが1560年から続くこの伝統あるビール。
チェコは結構重たい料理が多いですが、このビールは郷土料理によく合います。
もちろんエッゲンベルグビール以外にも数え切れない種類の美味しいビールが
チェコにはゴロゴロあります。
飲みきれないくらいですよ!黒ビールもおススメです☆
その後は鱒料理。
ちょっとグロテスクなんですが・・・・
でも美味しいんです!身がふわっとしていて新鮮で。
高級料理名だけあって、貴重で他のとちょっと違います。
あとジャガイモ!
ジャガイモ大好物な私にとって、こんなに味が濃くて、
塩ゆでしただけでもごちそうになっちゃう美味しいジャガイモはたまらなく贅沢でした。
ビールも飲んだし、沢山食べたし、お腹がいっぱいですが
ゆっくり街を散策します。
とにかく旅の醍醐味と言えば、たぁ~くさん細かい道や細い道も歩かなきゃね!
↑わぁ~ホント凄いなぁ!!
私の知り合いに、ヨーロッパなんてどこ旅したって教会とお城しかないし石畳だし
どこも一緒だよ!
って言った人がいるけど、私はどの街も印象深いし、どこが一番なんてつけられないし
どの街もホント魅力的で、其々色んな文化を影響し合って、しのぎ合って作られた街。
そこに行かないと分からない発見がたくさんあると思うのです。
そして旅は、さまざまな文化、民族、宗教、習慣。
それに関心を持って理解しようとするから、心も寛容になれる気がするのです。
さてさて、次回は断崖絶壁の上のクルムロフ城に登って街を紹介したいと思います。
みなさん良い一日を♪
by erikok0826
| 2015-06-25 09:46
| 旅